検査・調査前に必要な準備について

検査・調査で入る部屋や必要なものは?

建築設備定期検査では、EV機械室・ポンプ室をはじめとした特定な部屋に入っての検査も行います。屋上に上がって給水設備も確認するため、屋上扉などの鍵が必要です。また、特定建築物定期調査でも屋上があれば防水状況を調査するために立ち入ります。

検査・調査をご検討中のオーナー様や管理組合様は、前もって何を準備しておけばいいのかが気になるのではないでしょうか? 検査・調査に必要なものを下記にまとめましたので、特に初めて依頼を検討されている方はご参考にしてください。円滑な検査調査を行うことは、オーナー様や管理組合様、そして私たち業者の双方にとってメリットになります。

検査・調査の準備内容

検査のお知らせ(検査前)

検査・調査の際は共用部に立ち入りますので、あらかじめのお知らせが大切です。非常照明などはほとんどのテナント(店舗・事務所)にありますので、検査日より前に声を掛けておくとスムーズでしょう。なお、マンションの住戸内の専有部には立ち入りません。何の検査・調査でどこに入室するのか把握しきれない場合は、ご相談ください。

図面(検査前)

特定建築物定期調査の場合は、必ず図面が必要になります。図面に指摘箇所を書き込んだり、報告書に図面をコピーし添付したりする必要があるからです。また、調査の際に図面を見て判断材料にするケースもあります。具体的には下記のものをご用意いただきます。

  • ・敷地図(配置図)
  • ・各階の平面図

建築設備定期検査の場合は必ずしも図面は必要ありませんが、大規模な建物の場合は必要となります。検査を円滑に行うためにチームで検査する場合や、機械排煙設備がある場合は排煙口の位置などを確認して作業の段取りを行う必要があるためです。

物件データ(検査前)

報告書を作成するために、竣工図面の概要表に記載されている下記のようなデータが必要になります。

  • ・用途地域
  • ・延床面積
  • ・建築面積
  • ・防火地域
  • ・各階面積など

その他、建築確認番号や検査済番号なども必要です。検査日が決定したら、速やかに準備しましょう。

共用部分の鍵(検査当日)

検査・調査を行う箇所に出入りするための、鍵の準備が必要となります。エレベーター機械室・管理室・受水槽室・ポンプ室・集会室・屋上などの鍵が該当します。その他検査内容により、分電盤・排煙機室・操作盤の鍵なども必要です。セキュリティー上、お客様に立会っていただくこともあります。